公式記録
試合展開と勝敗を分けたポイント
早稲田の入り
前節筑波に負けている帝京がアクセル全開だろうと予想していた。
しかし入りが良かったのは早稲田だった。服部のキックですぐに敵陣に入りノットストレートで帝京ボールになるものの、次のスクラムでターンオーバー。そのラインアウトからのアタックで一気にトライまでいった。HB団のテンポに帝京のDFは対応できなかった印象。
この一連のATはさすがの早稲田だった。
この一連で帝京サイドで助かったのはLOモールからバックスに展開した際にFB吉田が片手を出し、デリバレイトノックフォワードをしていた。この一連の流れがトライまでいかなければ彼にイエローカードが出ていた可能性がある。この点は助かったと思う。
またすごかったのは武智のタックル。早稲田LO栗田がラインブレイクした際バッキン戻った武智が一発で止めた。結果トライはされたがこのタックルはすごかった。
帝京のDF
試合を通してここが勝因と感じる。開始直後の早稲田のATについていけなかったもののそこからは修正したといえる。ハーフブレイクされてもみんなで帰ってチームでしのいでいた。
帝京のファーストトライもDFからのターンオーバーボールを一気にスコアした。
勝負を分けたポイント
70分のシーン。22-13で帝京リード。帝京は自陣から展開を試みていたがゲインライン上で早稲田にDFをされていた。メインスタンド側のエッジから10番からのパスで真ん中に攻めようとした際、パスが浮いたのかキャッチャーが定まらなかったのか、ボールはHO梶川の頭に当たった。そのボールが森山の胸に入り、DFも対応できず一気にロングゲインに繋がり、早稲田は思わずペナルティをしてしまう。
早稲田のDFは梶川やその外にいた森山には付けていた。しかしボールがイレギュラーな動きをしたためこのラインブレイクに繋がった。
ただ帝京はラッキーで取ったペナルティというわけではない。
まずは森山のランニング。PRのランじゃなかった。外へパスダミーを振りながら、内側から来ている早稲田のDFを確認していた。内へステップでかわすとさらにスピードアップしてゴールラインへ迫った。個人的にPRがロングゲインをしたら、後ろから追いつかれ、タックルされるのが危ないと思ってしまうのですが、森山に関しては振り切れと応援しました。
前半1分にレフリーボールになったシーンがあったが、あの時少し負傷してなかった?と不思議に思うほどのランでした。
このペナルティからキャプテンのPGに繋がり25-13になった。
帝京の強さ、早稲田のスキル
帝京
シンプルに身体をあてるところが強い。
タックル、アタック両方。真っすぐあたりに行くシーンと微妙にずらしているシーンがある。
ダウナカマカマですら、真っすぐではなくずらして当たっている。
これをされるとDFはなかなか前に出ずらいと感じていると思う。
早稲田
ファーストトライのシーンが代表されるようにシステムの中で動ければATは確実に通用する。
個々のスキルは本当に高い。服部を中心にBKのスキルは特に素晴らしい。
植木、田中、山下のBK3はランニング、キック、ハイボールキャッチとなんでもできる。
このランナーたちにいいボールを供給できるかがカギになりそう。
注目選手と課題
服部亮太
言わずもがなこの人はすごかった。逆風など関係のないスクリューキック。
50mDGの成功。トライ、ランニング。
この試合のMIPを取って当然だろう。
帝京からすると彼のキックを警戒せざるを得ないのでBK3がかなり後ろに下がっている。
なので彼がミスキックをしてもその間のスペースに落ちバウンドをしてしまう。
バウンドをしている間にDFは間合いを詰めれるのでミスキックも対応しづらい。
カイサ・ダウナカマカマ
AT、DFともにチームに大きく貢献した。
彼の良いところはプレーが堅実。ラインブレイクをしたあとも確実にボールをデリバリーする。
ラインブレイクをした後はオフロードやキックなどいろんな選択肢が出てくる。しかも彼はオフロード大国のフィジー出身。そんな彼がチームのために堅実なプレーをしているのが帝京の強さだと思う。
また上記の服部に終始プレッシャーをかけ続けた。34分のプレッシャーはすごかった。
タックルはクリーンヒットしなかったが、服部はかなりプレッシャーを感じたと思う。
課題
早稲田
ペナルティを少なくすること。帝京相手に12個のペナルティはやはり致命傷となる。
今回はフィジカル面で少し劣勢だったので、規律は守りたかった。
しかし選手権までに明治、慶應と試合をするので戦いながら修正していきたい。
帝京
セットプレーの修正。
昨年の選手権決勝はスクラムのところでドミネートしていた。コリジョンは大学レベルでは帝京より強いチームはなさそうなので、ラインアウト、スクラムのセットプレーの精度を高めたい。


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